神田小学校の横にあった駄菓子屋「ピエロ」の思い出

平塚市

神田小学校の前にあった駄菓子屋。

神田小に通っていた子供たちにとっては馴染みの駄菓子屋。

自分はほとんど通わないかったが、それなりに思い出あり。

現在は潰れてるようだが、いつ潰れたのか不明。

遠足のお菓子=ピエロで買う

遠足のためにお菓子を買おうとなると、やはりピエロになる。

大概は仲良しグループでピエロに行く約束をして、放課後に買いに行く。

グループによっては、友人同士でお菓子の種類が被らないようにする、もしくは友人同士で統一するなど、子供ながらに紳士協定みたいなのがあった気がする。(自分はそれが嫌だった)

ピエロで買った翌日は、学校でピエロでどんなお菓子を買ったか話して盛り上がるまでがセットだった。

遠足とは関係ないが、学校で集めた募金を、生徒員らが横領してピエロでお菓子を買って食べてしまったなんてミニ事件みたいなのあったな。

どんだけピエロばっかでお菓子を買うんだ。

先輩と交流できる溜まり場

自分がピエロであまり買い物しなかった理由は、駄菓子屋のわりに混み過ぎているから。

大抵は学校の校庭で遊んだ後に向かうのだが、常にガヤガヤしてる。

同級生はもちろん、下級生や先輩までいて大賑わいだった。

小学校の先輩はまだ良いが、中学生がいるパターンもあった。

いつも店内にずっと座ってる人(店の子供?)、イチャついてるカップルとか、近寄り難い雰囲気があった。

先輩に何をされるわけでもないが、知ってる人だと挨拶しないと「礼儀がない」とか言われるし、気を張るのが嫌だった。

特に自分は体育会系の姉がいたので、色々と面倒だった。

逆に言えば先輩と仲良くなるきっかけになる場所でもあり、そこで顔見知りになった先輩に別の場所で話しかけてもらえると嬉しかったりもした。(結局、好きなのか)

ピエロの前でサッカーやキャッチボール

自分はピエロに入ってお菓子を買ったという経験がほとんどないが、店前のガヤに混じったことは何度かあった。

大声出して走り回ったり、ボールを蹴ったり投げ合ったりカオス。

ある時に近所の人(通行人かも)に怒鳴られて、「あ、やっぱり迷惑か」となってカオスを卒業。

それでも、よく一緒に遊ぶ奴がカオス好みだったので、「ピエロに行こう」と言われ困ったものだった。

面白いことに自分と同じような立場の奴が他にもいて、そういう奴と一緒にピエロのテリトリーのギリギリ外側で別のことをして遊んでいた。

カオス軍団からすれば、ノリの悪い芋っぽいやつだったかもしれないが、大人になった今、自分の遊び方が正解だったと自信を持って言える。

いつまでも補修されない「ピエロ」の看板

自分がピエロの存在を知った時から、お店の看板の「ピエロ」の文字が全部取れていた。

看板が取れた跡の接着剤の痕跡で”ピエロ”と読めるが、見た目がすごぶる悪い。

”いつになったら看板を付け直すんだろ”とずっと気になっていた。

自分が知る限り、いつまで経っても看板は付け直されず、ひたすら放置されていた。

近所の学校の子供たちが集まって賑わうようなお店なのだから、そういう所はしっかりやって欲しかったな。

いつ潰れたのか知らないが、おそらく最後まで看板は付け直されなかったことだろう。

右利きを「ウースポー」とか言ってふざけてた先輩

ある日、ピエロの前でキャッチボールをして遊んでた時、面白い系の先輩が混じってきた。

自分は左利きだったので、「お、サウスポーか!」と言ってくる。

直後、その先輩は「俺はウースポーだ!」とか言って、右手でサイドスロー気味に投げる。

なぜか、その言動と動きが面白くてツボってずっと笑ってしまった。

「ウースポー」はその先輩が適当に作った造語だと思っていたが、後になって右利きを「ウースポー」と表現することは本当にあると知る。

先輩の適当なノリが面白いと思っていたが、実はとても頭の良い人だったのかもしれない。

あのウースポーの先輩にまた会ってみたいな。

思い出の概要

店名:ピエロ

ジャンル:駄菓子屋

場所:平塚市立神田小学校の近く

通った時期:1999年〜2001年頃

通った理由:仲良かった友人の影響

無くなった感想:時代だな

印象に残っていること:ウースポーの先輩

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