何屋か分からない”みどりや”。平塚市田村の老舗

平塚市

平塚市田村にある老舗「みどりや」。

自分の知る限り、20年以上営業してる。

何の店なのか、いまだに不明。

今、ネットで調べてみると、”本屋”にカテゴライズされてたり”手芸屋”と登録されてたりする。

子供の頃はカードゲームや漫画のイメージで、その後は化粧品や雑誌、大人になった後は”可愛いたばこ屋”のイメージである。

子供の頃にトレーディングカードや漫画を買った

みどりやの存在を知ったのは小学校4年生、もしくは5年生頃だったと思う。

お店に入ると、自分の好きな漫画や流行っていた遊戯王(ギャザだったかも)が置かれていて”こんなところに売ってるのか、覚えておこう”とテンションが上がった記憶。

何度かトレーディングカードは買った。

レジにいるお婆さんの接客がとても優しくて、子供ながらに良い気持ちで買い物できるなと気に入っていた。

新発売の商品や、人気過ぎて売り切れてる物について話してくれたり、今思えばこのお店にあった日常って温かかったな。

他のお店では売り切れている商品も、みどりやにはある!という期待感が常にあった。(行動範囲が狭かったので誤解かもだけど)

このお店は本や雑誌に帯をしてない商品が多く、ちょっとした立ち読みスポットのようにもなっていた。

子供達のために意図的なのか、作業的に大変だからたまたまだったのか。

青春期にはヘアワックスやコロンを買った

中学生の頃に、ここで髪の毛につけるワックスや香水のような物を買った。

近所のドンキホーテなどでも売っているのだが、なぜかそっちで買うのが恥ずかしく、みどりやでこっそり買った。

当時の自分の小遣いは月に5000円程度で、コスメを買うにも大決断。

お店のコスメコーナーで無駄に長く悩んで買い物した記憶。

きっと、店員さん的には嫌な光景だっただろう、想像するだけで恥ずかしい。

しかも、せっかく大金を出して買った商品なのに、ほとんど使わずに放置。

買った満足だけで終わった。

高校生〜成人になった後はマルチに活用

高校生になるとバイト代とかで、ある程度はお金が使えるようになり、みどりやは潜在的な存在となった。

当時ハマっていた漫画「BECK」や「nana」の新刊は、大概はみどりやで買っていた。

週刊誌のゴシップ記事を立ち読みしたり、「ヴォーグ」や「エル」などのファッション雑誌も買っていた。

おそらく、漫画や雑誌以外にも雑貨を買い物してたが、何を買ったか思い出せない。

外の自販機が大好き!タバコ屋としても優秀

個人的に、みどりや最大の魅力は外の自販機である。

お店の外にある4つか5つほど並んだ自販機には、近所では手に入らないような飲み物が並んでいた。

特に気に入って買っていたのが「クラシックコカコーラ」である。

普通のコーラと味が違い、明らかに美味しい。

ここの自販機までコーラだけ買いに行くということを何度もやった。

その他にも名前は忘れたが、コーヒー系でもお気に入りがあり、ここで買ってタバコを一服という一連のルーティンがあった。

2つとも、自販機から排除された後はショックだったな。

タバコの自販機もあり、種類が豊富だった。

タバコを覚えたばかりの時期は、ここでいろんな種類のタバコを買って試したりした。

ダビドフの味が気に入っていたが、値段が高くてお財布が保たないので愛煙は断念した。

珍しい煙草「ジタン」をカートンで発注してくれた

成人後、一度は平塚を離れ、舞い戻った際にもみどりやを活用した。

久しぶりにみどりやに入ると、ホッと安心した気持ちになった。

当時の自分はフランスの黒煙草”ジタン”にハマっていて、近所で手に入るお店を探していた。

平塚でジタンが手に入るのは自宅から遠い紅谷町にある煙草屋だけ。

”もしかしたらみどりやで手に入るかも?”と期待して買いに行ってみたが、残念ながら置いてなかった。

しかし、おばあさんが「発注できますよ」と案内してくれて、ジタンを1カートン発注してくれた。

届く日を教えてもらい、約束通りに出向き、1カートン購入。

これをジタンブームが続く限り3度か4度ほど行った。

冷静に考えたら、ジタンなんて需要が微妙な商品を、お客さんとの口約束だけで発注してくれるなんて、商人として優し過ぎる。

約束通りに購入しなかったら最悪だもの。

大人になってからは、優秀なタバコ屋なのイメージが定着した。

今でも、近所にみどりやがあった日常が幸せだったなと思い出す。

思い出の概要

店名:みどりや

ジャンル:何でも屋

場所:神奈川県平塚市田村5丁目5-22

通った時期:2000年〜2011年頃

印象に残っていること:店員さんが業者さんや常連さんと会話してる姿

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